栗原智山とは

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万灯と二代目・栗原智山

二代目・栗原智山作
「総紫檀製 法隆寺五重塔」

東京都目黒区のお客様から「私の祖母が、二代目 智山師から昭和50年にお譲りいただいたもので、今は私の書斎兼仏間に置いて大切にしています」と、ご丁寧にメールと画像を送っていただきました。
二代目・栗原智山は他界しておりますが、遺した作品が皆様のお手元にあり、それをいつまでも大切にしていただいて・・・本当に嬉しく感謝の気持ちで一杯です。

お会式と万灯(立正佼成会 港教会様)

万灯(まんどう)とは、仏前にともす灯明のことです。
昭和38年(1963年)に、二代目・栗原智山作が制作した万灯を、立正佼成会 港教会様に納めさせていただきました。その後、平成13年(2001年)と平成20年(2008年)の2度にわたって、ご修復も承っております。
屋根の曲線が二代目・栗原智山の特徴で、この曲線を出せる職人さんはいらっしゃらないそうです。
下部に描かれた仏画は、宮原柳僊画伯による「仏弟子」です。

二代目・栗原智山(故・栗原菊次郎)

二代目・栗原智山は、たくさんの「万灯」を日本各地の寺院様・立正佼成会様に納めさせていただきました。
五重の塔が組みあげられ、その段ごとに「南無妙法蓮華経」や「日蓮聖人」のお姿などが描かれています。日蓮聖人が亡くなられた時、10月だというのに庭先の桜(お会式桜)が華を咲かせたという故事から、万灯には白やピンクの和紙で折った花が飾られています。