塗香とは、仏像や行者の身体に香を塗って身を清め、けがれを除くために用いるお香です。仏様に捧げる六種の供物の一種とされています。多くは修行に入る前や、法要を執行する前に行われます。
作法の仕方は宗派によって違いがありますが、
①ひとつまみ取って左手に受けます。
②右手の人差指と中指に少しつけて口に含みます。
③塗香を両手で擦り合わせ、手首や手の甲にも塗り広げます。
④最後は両手で胸の上(服の上)に当てて塗ります。
このように体温で温まることで、香りが立ちあがります。
在家では、写経の前に使われることが多いお香です。